世界の名作えほん 『星の王子さま』
5作めは世界の名作をご紹介したいと思います。
かわいらしい王子様の絵でも有名な今作ですが、かわいいだけでなく、実はとても奥が深い物語です。
こどもだけでなく、大人の心に呼びかける、そんな素敵なお話を是非親子で読んでみてください。
表紙
表紙はこちら。
このかわいらしい王子様の絵を見たことのある人は多いのではないでしょうか。
彼が主人公の星の王子様です。
王子様は、小さな星にたった1人で住んでいました。しかしひょんなことから星を飛び出し、旅に出るのです。
一体どんな旅をしてきたのでしょう…。
あらすじ
実はこの物語の主人公はもう1人います。
それは『ぼく』です。
ぼくは、子どもの頃に「大きな蛇が獣を飲み込んだ絵」を描きます。しかし、大人には「帽子?」と言われ、蛇の絵だと説明すると「そんなことはどうでもいいから勉強しなさい。」と言われてしまいます。
大人の対応に呆れるぼくですが、やがて自身も大人になり、パイロットになります。
そしてある日、飛行機が故障して砂漠にたった1人で不時着してしまうという事故を起こしてしまいます。
このままでは死んでしまう、どうにかしなければ、と修理に励んでいるとき、突然現れた星の王子さまに出会うのです。
王子さまはぼくに、「自分の星で飼うための羊の絵を描いてくれる?」と頼んできます。
幼少期に大人に絵をバカにされてから絵を描いてこなかったぼくは、なかなかうまく羊を描くことができず、何度描いても王子さまからOKをもらうことができません。
だんだんイライラしてきたぼくは、箱の絵を描いて王子さまに渡します。
「君の羊、その箱に入れておいたよ!」
すると王子さまは大喜び。
「こんな羊が欲しかったの。あ、羊寝ちゃったよ…。」
それからぼくと王子さまはいろんな話をします。
王子さまは小さな星に住んでいたのですが、ある日、そこに美しい花が咲きました。
花は美しかったのですが、性格にトゲがあり、王子さまは喧嘩をしてしまいました。そして花を置いてそのまま星を飛び出してきてしまったのです。
王子さまは様々な星を巡ったのちに、今いる地球にたどり着きました。
旅の中で様々な人に出会い、様々な体験をしてきたという王子さまのお話は、この絵本を読んでいる人たちの心に留めておきたい話ばかりです。
この名台詞はあまりにも有名ですね。
忘れかけていた大切なことを、王子さまは読者、特に大人に教えてくれます。
さて、ぼくと王子さまは無事に砂漠から帰ることができるのでしょうか?
そして2人の関係はどうなってしまうのでしょう?
作者紹介
作者のサンテグジュペリはフランスの作家です。
兵役でパイロットをしていた経験があり、それが本作にも生かされています。
代表作星の王子さまは全世界で愛されており、何世代にも渡って多くの人々を魅了しています。
おわりに
今回は世界の名作をご紹介しました。
星の王子さまは絵本だけでなく、文庫本版も出ており、小学生以上の方は是非そちらを読んでみることをおすすめします。
絵本には載りきらなかったストーリーもしっかり読めるので、より一層サンテグジュペリの世界を楽しむことができますよ。